FXと外国為替に関わるT-BOND
サイクル野郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション, 検索
ウィキポータル
漫画作品
日本の漫画作品
漫画家
日本の漫画家
漫画原作者
漫画雑誌
カテゴリ
漫画作品
漫画 - 漫画家
プロジェクト
漫画作品 - 漫画家
『サイクル野郎』(サイクルやろう)は漫画家・荘司としおの漫画作品。1974年から1982年まで「少年キング」に連載された。単行本は少年画報社(ヒットコミックス)から、全37巻。現在にいたる自転車漫画というジャンルのさきがけを成している。
健康的な少年が自転車で日本一周をするその行程を題材にしたもの。当時の少年の支持を集めた複雑な装備の多い自転車や、行く先々での少年らしい風景など、荒唐無稽なきらいがあるものの、当時の道路状況・社会環境を反映した一大漫画作品となっている。
目次 [非表示]
1 内容
2 登場人物
2.1 主人公たち
2.2 主人公の家族とその周囲の人々
2.3 旅先で出会う人など
2.3.1 出発?北海道
2.3.2 東北?関東
2.3.3 東海?近畿
2.3.4 四国?中国
2.3.5 九州?沖縄
3 単行本
4 外部リンク
[編集] 内容
基本的には、丸井輪太郎・矢野陣太郎、そして男鹿半島以降は日高剣吾が自転車旅行で訪れた各地の人々の世話になりながら、あるいはトラブルに巻き込まれながら、見聞を重ねていくというものだが、主人公・輪太郎が九死に一生を得るエピソードはいくつもあるし、ナマハゲこと日高剣吾は後遺症が残るほどの重傷で日本一周をリタイヤするなど、実際の自転車ツーリングならばそこまではあり得ないだろうというほどの多くのエピソードを重ねながら、不自然さを感じさせないというところにベテラン・荘司としおの力量が存分に発揮されている。物語内の時間は2年あまりの経過ながら、8年もの長期連載の中でその時々の流行などが紹介されるなど、厳密にはズレが生じているが、これは致し方ないところであろう。
何よりも、自転車そのものが身近な存在であったため、連載当時の中高生に幅広く読者を得て、この漫画に触れ、日本一周とまではいかなくても、実際に自転車ツーリングを行った読者も数多い。自転車専門雑誌「サイクルスポーツ」1980年1月号には、「サイクル野郎」完結を記念して、作者・荘司としおと読者である自転車日本一周ツーリング経験者との対談記事が掲載されているほどである。
また、主人公たちが旅行先で利用する宿泊手段は、キャンプ、民家、旅館、ホテル、駅のベンチ等様々だが、この漫画でユースホステルというものを初めて知った読者は多いと思われる。自転車ツーリスト同士が道で出会ったらVサイン等で挨拶をするといった作中描写も実際に行われていることである。この漫画は自転車旅行に限らず、未知の土地を知る旅行の楽しさ全般についての青少年向けの非常に教育的な作品となっている。
なお、本作は厳密には主人公・丸井輪太郎の自転車日本一周ツーリングの完遂ではなく、沖縄上陸の時点で完結となっているが、少年キング誌の編集方針の転換による打ち切りという見方ができよう(少年キング誌は結局、本作完結後の1982年に採算割れによる休刊を余儀なくされる)。
この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
[編集] 登場人物
[編集] 主人公たち
丸井輪太郎
家業は代々の自転車店。健康的で表裏のない親しみやすい個性。家業の自転車店の修行として、中学校卒業後、自転車日本一周の旅に出る。日本各地での泊り込みのバイトで旅費を稼ぎながら、陣太郎やナマハゲらと時には一緒に、時には別行動を取りながら、日本一周の旅をする。
愛車の名は「フェニックス号」。2度目の日本一周旅行出発のため、ジュニアスポーツ車を改造した自転車がベースながら、旅の途中で重装備のツーリング仕様となり、部品の大半は取り替えられ、フレームも含めて原型をとどめていない。
矢野陣太郎
丸井自転車商会(輪太郎の家)の近所の矢野寿司店のあととり息子。中学校卒業後、輪太郎と共に自転車日本一周の旅に出る。中学時代から輪太郎と一緒の自転車日本一周を約束し合っていた。あまり根気や体力はなく、楽をしたがる。顔はタヌキそっくりである。東京都出身ながら、「……でガス」「……でやんす」等独特の言い回しをする癖がある。なお、実家の寿司屋は巻によって、矢野寿司店とも陣太郎寿司とも言われている。
愛車は「ダルマ号」。陣太郎が中学時代から準備していた10段変速のツーリング車。こちらも途中で改造されているが、詳細は不明。大阪で盗難に遭ったことがある。
日高剣吾(ナマハゲ)
秋田県出身、輪太郎らよりも2歳ほど年上ながら、夏の自転車北海道一周旅行で共に旅をし、意気投合したことから、帰宅を拒み、輪太郎らの後を追うように自転車日本一周の旅に出る。家業は大工であり、腕もそれなりに確かであるが、大工仕事以外は不器用極まりない。顔の造作が秋田のナマハゲそっくりなことから、そのまま渾名となった。性格は体力にモノを言わせる走り方同様、豪快というよりは単純で、愛すべき人物だが、その性格ゆえに悲劇を招くことになった。(男性に対しては)あまり社交的な性格ではなく、人見知りする傾向がある。
[編集] 東北?関東
ユミ子(第11、12巻)
輪太郎と陣太郎が客引きバイトをする浅虫温泉のカモメ旅館経営者の娘。バイト終了後の輪太郎らと共に自転車ツーリングに旅立つが、実はそれは嫌な縁談を押し付けられていることの両親への面当てが目的であった。
鉄男(第12巻)
陸中山田の漁師の家の子供。父親を失った寂しさから嘘ばかりついて、憎まれっ子となっている鉄男を慰めて欲しいと、鉄男の姉から乞われて輪太郎たちは、滞在するが……
南郷秀丸(第12、13、36、37巻)
鹿児島県出身。自転車日本一周、それも無銭旅行をモットーとする人物で、口癖のように西郷さんを引き合いに出す。家業は廃品回収業のようだが、家族を放置して旅に出ている等、あまり出来た大人ではなく、奥さんからも信用されていない。
大船渡の漁港で輪太郎と陣太郎が出会い、豪放磊落な人当たりと無銭旅行のやり方に興味を覚え、数日間行動を共にするが、南郷のやり方が他人を騙したり、他人の財布は平気で利用するなどモラルの面で問題有りと感じた輪太郎と陣太郎は結局、南郷と別れる。
鹿児島に着いた輪太郎が、偶然に再会する。陣太郎に家族の不幸を告げる必要があった輪太郎は、むしろ彼を利用できないかと考えるが、結局のところ、金銭面で利用される。
三枝先生と山梨第五高校サイクリングクラブ(第13、14、17巻)
仙台に向かう国道で出会った山梨第五高校の女性教師、三枝先生に引率されるサイクリング部。黒木は苦学生であるせいか、日本一周を自慢している(かのように見える)輪太郎、陣太郎に反発し、乾分格の荒巻ともども様々な嫌がらせを、輪太郎らに仕掛ける。しかし、…… FX
その後、山梨の母校で輪太郎らと再会する。この時は輪太郎らは赤松が目論むサイクリング部廃部を阻止し、併せて持ち上がった自殺騒動を収拾するために協力する。
鈴木さん(第14巻)
会津若松市の会津塗り漆器職人。この道28年と呼ばれる彫り師ながら、なぜか彼の前で自転車の話は禁物とされていた。鈴木さんは、輪太郎らの自転車を見て興味を示し、裏磐梯へのサイクリングに彼らを誘う。結局、鈴木さんは、マレー半島攻略作戦に、日本陸軍のいわゆる銀輪部隊兵士として従軍しており、自転車の話題は戦争の記憶に直結するため、その過去を知る周囲の人々から配慮されていたのだった。
日下部団長(第15巻)
猪苗代湖湖畔にて、キャンプをしていたところを、父の危篤を知らせる電報を受け取った輪太郎が、強行軍で東京に戻る際に遭遇した暴走族のリーダー。手下の仕掛けた威しで、輪太郎の自転車は大破するが、事情を察した日下部は、輪太郎の自転車を修理し詫びを入れる。
山口正美(第15巻)
ニセ電報騒動に反発して、実家を飛び出した輪太郎が高崎駅前で出会った女性輪行ツーリスト。いわゆるボク少女で、当初は男性を装っていたが、壊れた自転車を輪太郎が修理したことから打ち解け、「潮騒」ばりのロマンスに発展しかける。ユースホステルに母から輪太郎宛てに来ていた手紙を盗み見して事情を察し、帰宅しない輪太郎を自宅に招くが、わざと輪太郎が反発するような言動をして、別れる。
八十島大吉(第16巻)
三浦半島横須賀付近で輪太郎一行が出会う老サイクリスト。自分を「おとうさん」と呼ばせ、「71才日本一周」の幟を立てて走るとおりの高齢ながら、体力では陣太郎以上に若く、人生経験というものを感じさせる老人である。輪太郎と田沼かおるの仲をさりげなく取り持って去って行った(なお、この老サイクリストには実在のモデルがいる)。
赤松(第17巻)
山梨第五高校の教師で、三枝先生の同僚。PTA会長の意を受けて、サイクリング部の解散を画策するが、そのため青木が原樹海での自殺騒動が持ち上がる。
外国為替
[編集] 東海?近畿
銀行強盗3人組(第17、18巻)
伊東市内でバイト探しを行っていた輪太郎が出会う3人組。独創的なトリックを実現するために、自転車屋としての技術を持っていた輪太郎が巻き込まれかけるが、危うく難を逃れて警察に通報し、彼らの犯行を未然に阻止する。
五十嵐大八(第18巻)
静岡県沼津市内の浄化槽業者。伊東市でバイト探しに苦しんでいた輪太郎を先の事件での表彰状を見て信用し、アルバイトとして雇う。家族とも仲良くなった輪太郎は、1976年の新年を五十嵐家で迎え、再び出発する。
奈美(第18巻)
京都府嵐山で舞妓修行に励む少女。陣太郎から「旅の詩」を買ったことから、舞妓修行を逃げ出し共に旅に出ようかと迷うが、結局、陣太郎の詩からやり遂げることの意味を見出し、舞妓の世界に戻る。
一匹竜の源次とマサル(第19巻)
いわゆるトラック野郎の兄弟。マサルが病気の母親の手術費用の大金をサイクリストにひったくりされたと主張したことから、碧南から半田方面へ向かう輪太郎をつけ狙うが……(映画「激突!」の影響が強い一編である)
北条真知子(第19巻)
筋無力症の少女。健康な頃はサイクリストだったため、輪太郎に興味を持ち、病室に招き、話をする。輪太郎は彼女を励ますため、敢えて困難な雪道の行程を選び、彼女から頼まれたペンダントを恋路海岸に持っていこうとするが……
海原宣伝社の社長(第19、20巻) 外国為替証拠金取引
富山市のいわゆるチンドン屋の座長。娘のモモエさんに惚れてバイトに入ったものの、あまりの不器用さから追い出されかけているナマハゲを助けるために、輪太郎も海原宣伝社のバイトとなるが……
ロバート・シャイアン(第20、21巻)
自称シャイアン族の米国人サイクリスト。日本人サイクリストにクロスカントリー勝負を挑み、負かした相手の頭髪を巻き上げては商売道具の民芸品の人形を作っている、いわゆる不良外国人。失恋のあげく、バイト料も受け取らず出て行ったナマハゲを追って、能登半島に入った輪太郎は彼に勝負を挑まれることになった。
山川隆(第21巻) 外国為替
元ローラースケート競技選手で、ローラースケートで日本一周をしている男性。輪太郎らは彼と金沢で出会い、大阪にいる陣太郎の消息を知る。
小田正樹(第22巻)
長浜市の高校生。輪太郎の日本一周自転車旅行に憧れ、自宅に招く。成績優秀ながら、苦労を知らない所があり、輪太郎にたしなめられる。
河内のおっさん(第22巻)
陣太郎の自転車「ダルマ号」を盗んだ犯人。悪気はなく、酔うと誰の物でも構わず自転車で自宅に乗って帰る悪癖で、陣太郎の自転車をそのまま自宅に持って帰っていた。通天閣の近辺で、偶然大阪を訪れたナマハゲに出会い、「ダルマ号」は結果として無事陣太郎の下に戻ることになった。
吉川と新関(第23巻)
輪太郎と玉本が伊賀上野の忍者屋敷で出会い、その後輪太郎が伊賀上野から松阪市への県道で再会する女性サイクリスト。2人は自転車のパンクで難儀していたため、輪太郎はマナーとして修理を施すが、輪太郎と吉川にとって、互いに不本意な出会いと別れとなった。
島田先生(第23、24、26巻)
伊勢志摩の養護施設(孤児院)白バラ園の保母。雨の中、難儀していたナマハゲは無給ながらも三食付の、白バラ園の遊具作成のバイトを引き受け、その生活の中で島田先生に魅かれていく。ナマハゲは真珠のネックレス「天使の涙」を島田先生に贈り、受け取ってもらえたことから、ナマハゲの報われない恋愛は成就するかと思われたが……
入院中、見舞いもなく落胆していたナマハゲが松葉杖をつき、郷里に帰るため、近鉄宇治山田駅で列車に乗ろうとしたホームに、島田先生は白バラ園の子供たちともども見送りにやってくる。閉じた列車の扉に、語りかけるその声は聞こえなかったが、ナマハゲにとっては名残惜しい別れとなった。